藤沢周平 映画二本立て

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坂の上の雲やら竜馬伝でここ数年の戦国、幕末etcのブームに乗ってか知らず、
今年は藤沢周平先生の作品が二作品も映画化されます。映画化されてきた藤沢作品はほとんどが好きな短編、長編だったのですが個人的に当たり外れが多かったような・・。今回映画化される2作品も好きな短編なので外れないで欲しい。



藤沢作品といえば、ほとんどが史実をベースとしない創作が多く、武将とか志士とか壮大なスケールを描かず、町人物、市井の話が多い。読みやすく親しみやすいということで、おじいちゃん、おばあちゃんからも人気があるんじゃないかと思います。巧みな比喩表現、目の前に浮かんでくるかのような風景の描き方が絶妙。ここぞ!って言うシーンって数行で終わりますが、それまでの物語が布石として高揚感を高めてくれます。一冊読んだらまた次の作品も読みたい!と思わせるような魅力がありますよ。作品は全体的に文字数が少ない気はしますが、''行間''で読ませてくれます。歴史小説は藤沢作品から入りましたが、今でもトリコです。





・過去のラインナップ
たそがれ清兵衛(2002年)
隠し剣 鬼の爪(2004年)
蝉しぐれ(2005年)
武士の一分(2006年)
山桜(2008年)




                全国公開 3月13日 「花のあと」
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短編小説『花のあと』の中の主題作「花のあと以登女お物語」が原作です。
同短編は以登がおばあちゃんになって昔話を語るという切り口で物語が進められてます。
時は江戸時代、舞台はもちろん海坂藩(うなさかはん)。海坂藩は架空の藩。藤沢作品はほとんどが海坂藩の話です。海坂と言う言葉が好きだったそうです。

本作は女性剣士の話です。
主演が北川景子らしいですが想像できる雰囲気の女性剣士とは違う気が・・・・。
旦那の才助も原作ではパっとしない役でしたが、映画ではピックアップされるみたいですし。
詳細はこちらから!






                全国公開 7月10日 「必死剣鳥刺し」
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短編小説『隠し剣孤影抄』の「必死剣鳥刺し」が原作。隠し剣シリーズとしては三作品目。
隠し剣シリーズとは『隠し剣孤影抄』、『隠し剣秋風抄』があります。事件に巻き込まれてしまった主人公が、それぞれ伝授された隠し剣を披露するまでを描いてる短編集です。

ネタがばれてしまうので簡単にですが説明しますと、主人公がわけあって女性を殺してしまい、ワナにかかるって話です。そして''鳥刺し''を見せるわけです。かなりハードボイルドな仕上がりみたいです。
確かに隠し剣シリーズの中でも人気の作品ですが映画は難しいじゃないか?と思いました。
最新情報はこちらです。




花のあとは間もなく、必死剣鳥刺しは初夏に。
原作と合わせてどうぞ!



''ただ一撃''
''暗黒剣千鳥''
も映画化して欲しいです。



toyama
by whiteheadeagle | 2010-03-10 17:00 | Comments(0)
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