フィクサー

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この本面白かったっす。

戦後最大の経済不正経理事件。いわゆる「イトマン事件」
現在も3.000億円が行方不明に...

とにかくとんでもない人物とそれをとりまく企業や政界、ヤクザといった人間模様。

バブル期日本の明と闇。
ホントの闇っていったい....
この本ではその闇を少しだけ紐解いてくれます。



当時からこの事件の奥深さと戦後日本のフィクサーの流れなんかにも大変興味があって、読売新聞の許永中を追った連載の切り抜きも集めていたんすよ。

この日本において裁判で防弾ガラスに囲まれてる人ってあまり聞きませんよね?
そんなこんなで本屋で見かけるとついついレジに。

本当にオイシイ思いした人は表に出ないんだろうな。
許永中も利用されただけなのか、時代が必要としたのか?
きっとそこが解ればホントの"闇"が見えてくるのかも。

あんなこんなと色々想像させてくれます。


時代は違うものの許永中となんとなく似ている町井 久之って人も少し興味ある。
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町井 久之と言えば六本木にあった「TSK CCCビル」。

物凄い、いわくつきのビル。

「007は二度死ぬ」(たまにVシネでも使われてる)にもでてくるとこなんすが、昔ここでDJ&BANDのPARTYがあって初めて潜入したのですが、マジびびりましたよ。

まさに昭和高度経済成長期の遺産。

えっ!六本木だよね?と思うくらい古ぼけた巨大な廃墟なんですね。
で、また地下が凄いんですよ。入り口は小さいのに、中は広大でなぜか卑猥な雰囲気。
完全に昭和のフィクサー達の亡霊がさまよってるのです。

らせん状にグルグルとなっていて、いったい地下何階まで続いてるのか解らないくらいで、隠し部屋なんかもあって、迷宮と言った感じです。
いったい何の目的で作られたのと、色々妄想しちゃいます。

ここの利権をめぐって去年まで色々おきてましたが、今はその面影すら残っておりません。
今はこんなん



TSK CCCビルについて詳しく語られているここもおもしろいです。

許永中も町井 久之も共に巨大な権力を持った後ろ盾があっても、結局時代に翻弄された悲劇な感じがします。

昨今も世界経済危機なんかで時代が大きく動いてますね。
そんな、つい先日アメリカでアメリカ史上最高の巨額詐欺事件がおきましたよね。
その額約 4兆5,000億円!! ウ~ム何かとてつもない影が!!

きっと今も世界経済危機という新たな局面を向かえ、パラダイムシフトな時期なだけに様々な闇が浮き彫りなるんだろうな。


koto
by whiteheadeagle | 2008-12-29 13:32 | Comments(0)
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